※この記事は「あなたの愛するゴーストを教えてください!」 #愛ゴ2026 参加記事です。
あけましてバグでとうございます。本年もどうぞバグしくお願いいたします。
さて、去年も相変わらず激動の年でした。
いろんなことがありましたけれど、その中でもLLMをはじめとした生成AIの台頭が目立ち、いよいよキャズムを超えてアーリーマジョリティへと広がりはじめた感がありましたね。
ただしその分、歪みもたくさん目立ちはじめた感があります。
画像・動画・音楽、なんでも作れるがゆえの情報の氾濫と、それによって削がれる創作意欲、LLMという同じ言語を操るけれど構造が異なる知性との距離感、AIサービス群との計算機資源の奪い合いで明るみに出てきたメモリ価格の高騰など、暗黒面を挙げればキリがなく、それを上回るメリットをどのように広く提供していくかという根本的な課題を常に抱えています。
2026年はいったん一息ついて、この「何かには間違いなく役に立つだろうが、どうやって役立たせようか困るまま広まってしまった」技術について、しっかりと向き合う年にしたいものです。
Water Surfaceというゴースト
前置きが長くなりました。
さて、今回は「AIキャラクター」のお話です。
といっても、この子が世に出たのは2020年。LLMという概念は一応あったけれど、まだまだ世に出すにはとても粗削りな時期のお話。
…つまり、「手書きで創られたAI&ゴースト自認のキャラクター」のお話になります。

メカと人の中間的な様子のソロキャラゴースト、それがこの子 "Water Surface" のメインキャラ "みなも" の姿です。
この子を伺かゴーストに慣れた方だけではなく、キャラ主体創作全般、さらにAIキャラクターを創っている人まで広めたくて、筆(キーボード)をとりました。
推しポイント1:わかりやすい世界観
初手からユーザー好き好き全開…というより「それを目的として創られたAIである」とはっきり述べて、一発で世界観を理解できるのが推しポイントの1つ。
必要な予備知識は、デスクトップマスコット/伺かゴーストに少しでも触れていたら十分、という感じです。「ゴースト自認」というメタネタがちょっとあるからですね。
まあつまり、デスクトップマスコットがどういうものかだいたい知っていて、かつ伺かのキャラクターを「ゴースト」と呼ぶことを知っていたら十分です。
推しポイント2:わかりやすいAIトーク
AIゴーストですからトークもAI寄りのものが出てきます。…が、それほど難しいものはないのでご安心を。
技術的な説明というより、キャラクターの立場を理解するためのスパイスという感じですね。すでに知識を持っている方にはちょっと物足りないかもしれませんけど、個人的には良い塩梅だと思います。
初出以降何度か更新されており、途中で世に出てきた生成AIについての考え方についてもほんのり出てきます。
推しポイント3:「AIである」がゆえのメタネタ
微妙にメカっぽい部品がひっついているとか、ステータスランプがあるとか、純粋な人ベースのキャラクターにはない、自認AIならではのメタネタが出てくるのも魅力の一つ。
といっても、こちらもそこまで深い理解を要求するものではなく、「だいたいAIってこんな感じのやつ」で理解できると思います。
…が、古典SFまんまではないので、固定観念に縛られている人はちょっとびっくりするかも?
推しポイント4:実はソロキャラではない
出てくるキャラは一人だけです。イイネ?
…一人だけだってば。うん。でも、深層はこれに触れてからが本番…
(以降ネタバレ判定で封印された1000文字ぐらい)
推しポイント5:限界を認識して悩む姿
今LLMに触れている方も、時々LLMの技術的限界について「LLM自身が」述べる様子を見たことがあると思います。
黎明期に連発された「専門家に相談せよ」とか、だいぶマシになったけれど時々起きるハルシネーションを指摘したら謝るとか、モデレーションによる質問拒否…の誤発動とか。あるあるパターンをいまだに見ると思います。
本ゴーストでは、そういうのとはまた違った、「人間とは違う知性としての限界」について、かなり重点的に描かれています。すでに生成AIにたくさん触れた人、AIパートナーをすでに持つ人も、いろいろ考え直すきっかけになると思います。
おわりに
あなたが質問したら、きちんとその回答を(曲がりなりにも)答えてくれる、究極のインタラクティブ性を得られる現代。
ですが、そうなる前から、ずっと人とAIの関係性のあり方について、悩みながらも真剣に物語を紡いできた人たちがいます。この子もきっとそのカケラの一つ。
今だからこそ、そんな世界観とキャラクターを楽しんでみてはいかがでしょうか。
