言いたいことはタイトルの通りで終わっちゃいました。よろしくお願いします。
規格上はCAT6Aが必要
まず、理屈上では10GBASE-Tは帯域幅400MHzを要求するので、500MHzまで対応するCAT6Aがふつうは必要です。終わり。
…そんなんわかっとるわいって感じですね。じゃあ現実問題としてどの程度の影響があるのでしょうか。
実はCAT5eケーブルでもリンクアップする
会社のネットワーク環境の見直しで、最近じわじわと10Gbps化を進めているのですが、昔敷設したケーブルの中で、30mのCAT5eケーブルがあり、規格上は当然10Gbpsを通せないので、ネックになっていました。
ケーブルを引き直すのもめんどくさいし、とりあえずワンチャン動くかもしれないからつないでみようってことで、その両端に10Gbps対応のL2スイッチをつないだら、なんとリンクアップしちゃって、問題なくパケットも通ったんですよね。なんでやねん。
でも、内部でそれなりにエラーが起きている
動いちゃったからこれでいいや~と思っていたんですが、げんじつはきびしい。
片方のL2スイッチのパケット統計画面を見てみたら、他の似たようなケーブル長の区間と比べて、3桁4桁(100~1000倍)増えた、チェックサムエラーや符号化エラーの数値が出ていました。これあかんやつや。
仕方ないので、頑張ってCAT6Aのケーブルを買って引き直したら、まともに戻りました。そらそうだ。
他、経験上の違い
- CAT5eに10Gbpsを通すと、リンクアップするけど、けっこうパケットエラーが出る。
- CAT6・CAT6Aはどちらもパケット100万個あたり10個未満で、目をつぶれる程度。6Aと6で有意差はなかった。
ちもろぐさんで試していたのは下記の通りでした。
CAT5eのベンチマーク結果の「リンクアップするけど微妙にグラフがばたついている」のが、パケットエラーによる破棄が多く発生している影響を可視化できている感じかなあと思います。6と6Aで大差ないのも一緒ですね。
CAT7とか8とかはとりあえず要らないのも同意…