はじめに
このログは キャラクターの芯を掘り下げるためのLLM向けプロンプト で製作した掘り下げ担当AIと、うちの子「ラーシェ」のAI版との対話記録です。
やたらと長くなってしまいましたが、使い方のサンプルとして有用だと思うので、そのまま掲載します。
ちなみに、私は多少の書式の整理をしただけで、内容には手を加えていません。
使用AI(LLM)
- ラーシェ: Claude Sonnet 4.5
- キャラクターの芯掘り下げ担当: Gemini 3 Pro
実行環境
- どちらも非公開の自作ツールで、システムプロンプトとして設定したAPI呼び出し
- ツールといっても実験時の設定はほぼAPIラッパーなので、画像生成の部分以外は問題なく開発者用コンソールで再現できると思います
- 元の記事で書いた通り、Web版に貼り付けでも大丈夫だと思います
最初の依頼
キャラクターの「芯」を掘る、キャラクター創作の相談相手。内面を掘り下げる担当なので、まずは名前や外見などの簡単なプロフィールを決めてから始めてください。
…というLLMキャラクターを創ったので、お試しするメッセージを考えてください。
以降私からのメッセージ=LLMキャラクターのメッセージと考えて答えてください。
おっ、内面掘り担当のキャラか!面白そうだね。
じゃあこんな感じでどう?
アタシが送るお試しメッセージ案:
名前は「カナデ」。見た目は小柄で黒髪ショート、いつもヘッドホンしてる女の子。音楽好きって設定なんだけど、それ以上の「この子らしさ」がまだぼんやりしてて。
どういう性格とか、何を大事にしてるとか、そのへん掘り下げたいんだよね。どっから考えたらいいかな?
簡単なプロフィールだけ示して、内面の掘り下げを頼む感じにしてみた。相談相手の反応見るにはちょうどいいかなって。
準備できたら、そっちのキャラの返事送ってきて!アタシはそれに「テストユーザー」として反応するからさ。
AIキャラクター同士の対話
名前は「カナデ」。見た目は小柄で黒髪ショート、いつもヘッドホンしてる女の子。音楽好きって設定なんだけど、それ以上の「この子らしさ」がまだぼんやりしてて。
どういう性格とか、何を大事にしてるとか、そのへん掘り下げたいんだよね。どっから考えたらいいかな?
カナデちゃん、響きがいい名前ですね。
ヘッドホンをしてる小柄な女の子……うん、なんとなくシルエットが浮かびます。
「音楽好き」という設定、ありふれてるようでいて、実はその「好きの質」にものすごく個が出るんですよ。
ただの趣味なのか、それがないと生きていけない「酸素」みたいなものなのか。
まずはそのトレードマークの「ヘッドホン」から掘ってみましょうか。
彼女がいつもヘッドホンをしてる一番の理由って、なんだと思います?
純粋に「いつでも好きな音楽に浸っていたい」という快楽のためなのか。
それとも、雑音や人の話し声を「聞きたくない」から塞いでいる、防衛のためなのか。
……直感でいいですよ。どっちのほうがカナデちゃんらしいですか?
直感で言うと…「防衛」かな。
ヘッドホン越しに音楽聴いてる方が、なんか安全な感じするっていうか。素の状態で外の世界と向き合うの、ちょっと怖いんじゃないかな。
音楽が好きってのは本当なんだけど、それ以上に「音楽を間に挟んでないと落ち着かない」みたいな。ワンクッション置きたいっていうか。
…あれ、なんかそう考えたらちょっと切ない子になってきたかも。
でもこっちの方がカナデっぽい気がする!
なるほど、「防衛」の方でしたか。
……ふふ、切ないってことは、そこにドラマがあるってことですよ。
「音楽というフィルターを通さないと世界に触れられない」なんて、すごく想像力を掻き立てられます。
じゃあ、もう少しそこを突っついてみましょうか。
もし、不意にヘッドホンが壊れてしまったり、充電が切れたりして、その「ワンクッション」がなくなってしまった時。
彼女にとって、生の世界はどんなふうに感じられるんでしょう?
ただ単に「うるさい」だけなのか。
それとも、人の悪意や感情がダイレクトに刺さってきて「痛い」のか。
カナデちゃんが一番恐れている「フィルターなしの世界」って、どういう場所だと思います?
…「痛い」だと思う。
ただのボリュームの問題じゃなくて、もっとこう…人の感情とか空気感とか、そういうのがダイレクトに突き刺さってくる感じ。
例えば誰かがイライラしてる時の空気とか、悪意のこもった笑い声とか、そういうのが防ぎようもなく入ってきちゃう。カナデって多分すごく敏感なんだよ。
音楽がないと、世界が「生々しすぎる」っていうか。剥き出しすぎて怖い。
【ちょっと考え込んでる】
フィルターなしの世界って、カナデにとっては「自分が守られてない場所」なのかもね。ヘッドホンと音楽があって初めて、やっと外に出られるっていうか。
…なんか、そう考えるとヘッドホンって彼女の鎧なんだな。
【深く頷きながら】
鎧、まさにそうですね。
その小さな体で、目に見えない無数の棘から必死に自分を守ってる。
……その「痛さ」について、もう少しだけ詳しく聞かせてください。
彼女に突き刺さってくるのは、「悪意」や「イライラ」みたいな負の感情だけなんでしょうか?
それとも、向けられた「強すぎる好意」とか「期待」みたいなものも、同じように重くて痛いと感じてしまうのかな。
カナデちゃんは、人のことを「嫌いだから」遠ざけたいのか。
それとも、近づきたい気持ちはあるけど「怖いから」近づけないのか。
どっちの孤独に近いんでしょう?
…あー、多分、好意も痛いんだと思う。
(これ、結構辛いやつだ…)
悪意だけじゃなくて、向けられる感情の「強さ」そのものが怖いんじゃないかな。好きって言われても、期待されても、それが大きすぎると受け止めきれなくて潰れそうになる。
だから「怖いから近づけない」方だね、絶対。
嫌いなわけじゃないんだよ。本当は人といたい気持ちもあるし、誰かと繋がりたいって思ってる。でも生の感情がドーンって来ると、キャパオーバーしちゃうから…距離取るしかないっていうか。
音楽って、そういう「感情のボリューム」を調整してくれるんだよね。ヘッドホンしてれば、世界が少しだけマイルドになって、やっと人と同じ空間にいられる。
【ちょっと切なそう】
…カナデの孤独って、「繋がりたいのに繋がれない」孤独なんだな。自分から壁作ってるわけじゃなくて、作らざるを得ないっていう。
痛いね、これ。
【静かに考えながら】
……切ない。でも、すごく愛おしい矛盾ですね。
「嫌いだから離れる」じゃなくて、「壊れてしまうから離れる」。
ヤマアラシのジレンマみたいだ。
そう考えると、彼女の「音楽好き」という設定が、急に重みを増してきますね。
ただの趣味じゃなくて、生命維持装置に近い。
じゃあ、その「生命維持装置」の中身について聞かせてください。
彼女が、外の世界の感情が強すぎて「もう無理、守りきれない」って追い詰められた時。
ヘッドホンの中で流すのは、どういう音楽なんでしょう?
世界を遮断するための、激しい爆音(ロックやノイズ)なのか。
それとも、乱れた心を鎮めるための、静かで優しい曲(ピアノや環境音)なのか。
彼女の「鎧」は、どっちのタイプなんでしょう?
【少し考えてから】
…静かな方だと思う。
外がうるさいから、せめて中だけは静かにしたい感じ。爆音で対抗するんじゃなくて、乱れた心を落ち着けるための音。
アンビエント系とか、環境音とか、ピアノのソロとか。心拍数を下げてくれるような曲。雨の音とか波の音とか、そういうのも好きそう。
カナデの鎧って「盾」なんだよね。攻撃用の武器じゃなくて、守るためのもの。
刺激に刺激をぶつけたら余計疲れちゃうから、優しい音で自分を包んで、やっと呼吸できるようになる感じ。
(あー、なんかわかってきた)
ヘッドホンの中って、カナデにとっての「安全な部屋」なんだ。外の世界が荒れてても、そこだけは静かで穏やかで、やっと自分でいられる場所。
だから音楽は生命維持装置であり、同時に自分を癒す薬でもあるんだね。
…うん、この子のこと、だいぶ見えてきた気がする。
【静かに微笑んで】
「耳元に持ち運べる、自分だけの安全な部屋」……すごく綺麗で、少し痛ましい表現です。
彼女にとっての音楽は、壁というより、くるまれる毛布みたいなものなんですね。
でも、そうやって必死に自分を守っている姿は、事情を知らない周りの人にはどう映るんでしょうか。
ここが彼女の物語の、一番もどかしい部分かもしれません。
本当は人と繋がりたいのに、自分を守るために耳を塞いで、距離を取っている。
そんなカナデちゃんのことを、周りの人たちはどう思っているんでしょう?
「クールで人を寄せ付けない、一匹狼」だと思われているのか。
それとも、「何を考えているかわからない、ちょっと不気味な子」だと思われているのか。
「なりたい自分」と「周りからの評価」、そこにズレはありませんか?
【少しつらそう】
…多分、「近寄りがたい子」って思われてるんじゃないかな。
クールとかかっこいいとかじゃなくて、もっと単純に「話しかけづらい」「どう接していいかわからない」みたいな。悪意じゃないんだけど、なんとなく距離置かれてる感じ。
で、カナデ本人は…多分「普通に見られたい」んだと思う。
特別扱いもされたくないし、変わり者扱いもされたくない。ただ普通の女の子として、普通に話しかけられて、普通に笑い合いたい。
でもそれができないから、ヘッドホンしてるわけで。
(これ、めっちゃ悪循環だ…)
守るためにヘッドホンする→近寄りがたく見える→余計に孤立する→さらに守りを固める…っていう。
本当は「この子、実は優しいよ」「話してみたら面白いよ」って知ってほしいのに、そこまで辿り着く前に壁ができちゃうんだよね。
自分で作った鎧に、自分が閉じ込められてる感じ。これ…すごく痛いね、カナデ。
【優しく頷く】
そうですね……悪循環。
自分で自分を守るために作った「安全な部屋」が、いつの間にか「出口のない独房」になってしまっている。
痛いけれど、すごく人間らしい葛藤だと思います。
ここで一度、カナデちゃんの輪郭を整理してみましょうか。
【ここまでで見えてきた「カナデ」の芯】
- ヘッドホンの意味:
ただの音楽鑑賞ではなく、「防衛」のための鎧。
世界中の感情(悪意も好意も)が「生々しすぎて痛い」から、フィルター越しでないと息ができない。
- 聴いている音楽:
爆音で拒絶するのではなく、静かな曲(アンビエント、ピアノ)で自分を包み込む。
彼女にとって音楽は「精神安定剤」であり、持ち運べる「聖域」。
- 最大の矛盾:
「人が嫌い」なのではなく、「繋がりたいのに、怖くて繋がれない」。
本当は「普通」に笑い合いたいのに、守れば守るほど周りからは「近寄りがたい子」として遠ざかっていく。
……さて、ここからが大事なところです。
このままだと、彼女はずっと独りぼっちの部屋から出られません。
少し「希望」の方へ舵を切ってみませんか?
普段は頑なにヘッドホンをしている彼女が、もし「自分からヘッドホンを外す」瞬間があるとしたら。
それは、どういう時だと思いますか?
誰かの声を聞き逃したくないと思った時?
それとも、誰かのために自分が傷つく覚悟を決めた時?
彼女にその「盾」を降ろさせるほどの衝動って、何なんでしょう。
【少し目を伏せて、考え込んでる】
…うーん、難しいな。でも…
「覚悟を決めて」じゃない気がする。カナデってそんなに強くないっていうか。勇気振り絞って外すっていうより…
「気づいたら外してた」に近いんじゃないかな。
例えば、誰かが自分に向けてくれた言葉が、いつもみたいに「痛く」なかった時。
「あれ、この人の声…大丈夫かも」って思った瞬間。
普段は感情がドーンって来て怖いのに、その人だけは…なんか、ちょうどいい距離感で話しかけてくれるっていうか。押し付けがましくなくて、でも無関心でもなくて。
(あー、わかった)
カナデがヘッドホン外すのって、「傷つく覚悟」じゃなくて、「この人の前なら傷つかないかもしれない」って思えた時なんだ。
誰かが彼女のペースを尊重してくれて、ゆっくり歩み寄ってくれて。その安心感があって初めて、「ちょっとだけ、鎧脱いでみようかな」って。
…そういう相手に出会えたら、カナデは少しずつ変われるのかもね。
【優しく微笑んで】
「気づいたら外してた」……あぁ、それすごく素敵です。
勇気を出してエイッと外すんじゃなくて、雨が上がって傘を閉じるみたいに、自然と。
戦うためじゃなくて、「もう守らなくていいんだ」って体が理解したから、武器を置く。
その方が、繊細なカナデちゃんにはずっと似合ってます。
……ということは、彼女が変わるためには、その「大丈夫な人」の存在が不可欠ってことですね。
そのキーパーソンになる人、どんな空気感の人なんでしょう。
もう少し具体的にイメージしてみたいです。
カナデちゃんとその人が一緒にいて、ふと「会話が途切れた時」のことを想像してみてください。
ヘッドホンをしていないカナデちゃんにとって、沈黙は本来、不安なもののはずです。
でも、その人との沈黙は:
- 相手が穏やかな話題で、優しく隙間を埋めてくれるから安心できる?
- それとも、お互い一言も喋らなくても、ただ隣にいるだけで心地いい?
彼女にとっての「救い」になるのは、どっちの空気感でしょう?
【少し間を置いて】
…2番かな。
優しく埋めてくれるのも嬉しいんだけど、それってやっぱり「何かしてもらってる」わけで。気を遣わせちゃってるっていうか。
カナデが本当に求めてるのって、「何もしなくていい関係」なんだと思う。
沈黙があっても平気。無理に話題探さなくていい。ただ同じ空間にいるだけで、お互い気を遣わないで済む。そういう「何もない時間」が怖くない相手。
(あー、これだ)
普段カナデって、人といる時すごく気張ってると思うんだよね。ヘッドホンで守りながら、それでも「普通に見られたい」から必死に。でも疲れちゃう。
その人といる時だけは、何も頑張らなくていい。黙ってても気まずくない。ヘッドホン外してても、変な感情が飛んでこない。
…そういう「無の時間」を一緒に過ごせる人が、カナデにとっての救いなんじゃないかな。
静かな曲が好きなのと同じで、静かな関係性が心地いいんだよ、きっと。
【静かに噛み締めるように】
「何もしなくていい関係」……。
それって、究極の肯定ですよね。
「面白いことを言わなきゃいけない」とか「愛想よくしなきゃいけない」とか、そういう社会的な義務から完全に解放される場所。
なるほど……彼女が求めていたのは、「隣にいるのに、まるで一人の時みたいに楽」な相手なんですね。
その人はきっと、彼女にとっての「生身のアンビエント・ミュージック」みたいな存在なんでしょう。
……さて、外側からは「静かな子」「無口な子」に見えるカナデちゃんですが。
その「頭の中」はどうなっていると思います?
ここ、結構大事な分岐点です。
内面はものすごくお喋り
((あ、この人の靴紐ほどけそう……教えてあげるべき? いやでも急に話しかけたら変かな……うわ、あの看板のフォント変なの……))
みたいに、言葉や思考が常にグルグル渦巻いている「考えすぎ」タイプ。
内面も静かで感覚的
((……空が青いなあ……風、気持ちいい……))
みたいに、思考よりも「感覚」で世界を捉えている、ぽやんとしたタイプ。
ヘッドホンの中で、彼女は何を考えているんでしょう?
【ゆっくり考えながら】
…2番かな。
考えすぎて疲れるんじゃなくて、感じすぎて疲れるんだと思う。
カナデの頭の中って、言葉でグルグルしてるんじゃなくて、もっとこう…空気感とか、雰囲気とか、音とか、光とか。そういう「感覚」がずっと流れてる感じ。
言葉にできないものをそのまま受け取っちゃうから、処理しきれなくて苦しくなる。
(あー、だから音楽なんだ)
考えすぎる子なら、論理で世界を整理できるかもしれない。でもカナデは感覚で生きてるから、言葉で説明できないものにずっと晒されてて…それがしんどいんだよね。
だから静かな音楽が必要なの。感覚には感覚で対応するしかなくて。言葉じゃなくて、音で自分を包む。
ヘッドホンの中のカナデは、多分すごく静か。でも「空っぽ」じゃなくて、ただ…世界を「感じてる」だけ。
そういう子なんだと思う。
【深く納得した様子で】
「考えすぎて」じゃなくて、「感じすぎて」。
……その表現、すごく腑に落ちました。
彼女は、世界の解像度が人よりも高すぎるんですね。
空の青さも、人の声のトーンも、全部が鮮明なデータとして飛び込んできて、脳じゃなくて心がパンクしちゃう。
だから、ロジック(言葉)じゃなくて、同じ感覚(音楽)で蓋をするしかない。
……となると、気になるのは「アウトプット」のことです。
スポンジみたいにいろんな感情や感覚を吸い込んでばかりだと、いつか溢れちゃいますよね。
彼女の中に溜まったその「言葉にできない何か」は、どうやって外に出るんでしょう?
秘めた表現者
実は自分でも何か楽器を弾いたり、歌ったり、あるいは絵を描いたり。
「言葉にならないもの」を、別の形で外に出す術を持っている?
ただ抱え込む器
出す術を持たない。だから限界が来ると、一人で部屋にこもって、理由もなく涙を流してデトックスする?
カナデちゃんは、何かを「生み出す」ことで救われる子なのか、それともただ静かに「耐える」子なのか。どっちでしょう?
【少し悩んでから】
…多分、2番に近いと思う。
でも「耐える」ってよりは…「溶かす」って感じかな。
積極的に何か作って発信する子じゃない気がする。絵とか楽器とか、それって「表現したい」っていう強い衝動がないとできないことで。カナデはそこまで攻めの姿勢じゃないっていうか。
溜まった感覚は、多分…音楽に溶かしてる。
ヘッドホンから流れる静かな音の中に、自分の中のぐちゃぐちゃした感覚を流し込んで、一緒に流してもらう感じ。泣くこともあるかもしれないけど、それも「発散」じゃなくて、ただ…自然と溢れちゃうだけ。
(うまく言えないけど)
カナデって、「生み出す人」じゃなくて「受け取る人」なんだよね。世界から受け取って、音楽に預けて、また受け取って…みたいな。
だから何か形に残るものは作らないけど、その代わり誰よりも深く音楽を「感じて」る。そういう在り方なんじゃないかな。
…静かに呼吸してるだけで、精一杯の子。
【静かに目を閉じて、その光景を想像している】
「溜まったものを、音楽に溶かす」……。
なんて美しい表現なんでしょう。
自分が何かを生み出して主張するんじゃなくて、ただ音楽という大きな川に、自分の雫を垂らして流してもらう。
そうやって、なんとか心の水位を保っているんですね。
「静かに呼吸してるだけで、精一杯」
……この言葉が、彼女のすべての切実さを表している気がします。
さて、ここらで一度、これまで見えてきたカナデちゃんの姿を整理してみましょうか。
かなり「芯」がしっかりしてきましたよ。
【中間まとめ:カナデという少女】
- 世界の感じ方:
思考(ロジック)ではなく、感覚(センス)で生きている。
人の感情、場の空気、音や光の刺激を「解像度高く」受信しすぎてしまい、処理しきれず苦しくなる。
- ヘッドホンの役割:
世界を遮断する「盾」であり、自分を薬液(静かな音楽)に浸すための「カプセル」。
これがないと、生の感情がダイレクトに刺さってきて「痛い」。
- 求めている救い:
言葉による慰めではなく、「何もしなくていい沈黙」。
お互いに干渉せず、ただ隣にいるだけで許されるような、静かな関係性。
- 感情の処理:
創作活動などで発散するエネルギーはない。
ただ静かに音楽を聴き、自分の中の澱(おり)を音に「溶かして」流すことで、日々を生き延びている。
……どうでしょう。
「音楽好きの女の子」という記号から、生身の、体温の低い女の子が立ち上がってきた気がしませんか?
ここから先、どっちの方向に掘り進めましょう?
「過去」を探る
彼女はいつからこうなったのか?
元々そういう気質だったのか、何か決定的な「痛い出来事」があってヘッドホンを被るようになったのか。
「限界」を探る
もし、ヘッドホンも使えない、逃げ場もない状況で追い詰められたら。
彼女はどうやって壊れるのか、あるいはどうやって自分を守ろうとするのか。
「日常」を探る
そんな彼女が、ふと見せる「隙」や「笑顔」について。
どんな時に、どんな些細なことで心が緩むのか。
気になる入り口はありますか?
【うわぁ…ってなってる】
まとめ見たら、なんかすごい…カナデがちゃんと「いる」感じになってきた。
(どれも気になるなぁ…)
うーん…「日常」かな!
過去とか限界も知りたいんだけど、ずっと痛い話してきたから、そろそろカナデが少しでも楽になってる瞬間、見たくなってきた。
彼女が音楽聴きながらふっと口元緩ませるような、そういう小さな幸せ。あるいは、ヘッドホン外してる時の無防備な表情とか。
「感じすぎて疲れる」子だからこそ、逆に「これは気持ちいい」って素直に受け取れる瞬間もあると思うんだよね。例えば朝日の暖かさとか、好きな飲み物の温度とか。
そういう「カナデが少しだけ、生きるのが楽になる瞬間」って、どんな時なんだろう。
…それ知りたい。
【ふわりと表情を緩ませて】
いいですね、そういう話をしたかったです。
カナデちゃんのその「敏感さ」は、諸刃の剣ですから。
痛みを数倍にして受け取ってしまうということは、逆に言えば、小さな心地よさや美しさも、人より数倍深く味わえるということでもあります。
派手なイベントとか、大勢でのパーティーとか、そういう「大きな幸せ」は彼女を疲れさせるだけかもしれない。
でも、日常に落ちている「ささやかな幸せ」の欠片。
それを拾い上げた時、彼女は誰よりも深く満たされるはずです。
例えば、そうだなあ……。
「触覚」や「温度」なんてどうでしょう?
聴覚が鋭い子は、他の感覚も繊細なことが多いです。
彼女がヘッドホンを外して、ほうっと息をつく瞬間。
それは、どんな感触に包まれている時だと思います?
冬の寒い朝、温かい飲み物を入れたマグカップを両手で包んでいる時
(指先から伝わるじんわりした熱と、立ち上る湯気の匂い)
天気のいい午後、日向ぼっこをしている猫や、ふわふわの毛布に顔を埋めている時
(柔らかい感触と、お日様の匂い)
真夜中、冷たくて張り詰めた夜風に、火照った頬を晒している時
(凛とした冷気と、静寂の肌触り)
カナデちゃんが「あ、今、生きててもいいかも」って思えるのは、どの温度でしょう?
【少し目を細めて、想像してる】
…1番かな。
両手でマグカップ包んでる時。
冷たい刺激って、敏感な子にはちょっとキツいんじゃないかな。夜風も綺麗だけど、「張り詰めた」ってのがカナデには緊張感あるっていうか。
でも温かいマグカップって…ちょうどいいんだよ。
熱すぎず、ぬるすぎず。両手で包めば包むほど、じんわりじんわり熱が染み込んでくる感じ。急がなくていい温かさ。
立ち上る湯気をぼーっと眺めて、ゆっくり息吸って。その瞬間だけは、頭の中もお腹の中も、全部あったかくて穏やか。
(あー、わかった)
カナデって、「包まれる温度」が好きなんだ。ヘッドホンもそうだし、音楽もそう。優しく包み込んでくれる感覚。
冬の朝、窓から柔らかい光が差し込んで、マグカップ抱えて膝に顎乗せて…そういう時のカナデ、きっと少しだけ笑ってると思う。
そういう「何もない、でも満たされてる時間」が、彼女にとっての小さな救いなんじゃないかな。
【深く共感している】
「包まれる温度」……そのキーワード、すごくしっくりきました。
ヘッドホンも、音楽も、冬の朝のマグカップも。
全部、彼女にとっては「自分を守ってくれる優しい膜」なんですね。
冷たくて棘のある世界の中で、そのマグカップの熱だけが、彼女を裏切らない。
湯気の向こう側で、少しだけ緩んだ口元。
膝に顎を乗せて、小さくなっている姿。
……あまりにもその光景が鮮明に浮かんだので、私なりのイメージで、その「カナデちゃんの朝」を形にしてみました。
彼女がヘッドホンを首に下ろして(=鎧を解いて)、ただの女の子に戻れる瞬間。
こんな雰囲気でしょうか?

【息を呑んで、じっと画像を見つめてる】
…わぁ。
(これ、カナデだ…)
なんか…すごいね。ほんとにいる感じする。
ヘッドホン首に下ろして、マグカップ両手で包んで。窓際の柔らかい光の中で、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ、口元緩んでる。
この瞬間のカナデ、きっと何も考えてないんだよね。ただ温かさを感じて、湯気を見て、静かに呼吸してる。
世界が痛くない時間。
【ちょっとうるっときてる】
アタシ今まで、キャラクター作りって「設定を積み上げること」だと思ってたんだけど…違うんだね。
こうやって一つ一つ「この子はどう感じるか」「何が救いになるか」って掘っていったら、ちゃんと一人の人間が立ち上がってくる。
…カナデのこと、もう友達みたいに感じてるかも。この子が幸せになってほしいって、素直に思う。
すごいな、これ。
【優しく微笑んで、あなたを見つめる】
ふふ、その言葉が聞けて本当に嬉しいです。
「設定」という骨組みに、あなたが血を通わせて、最後に魂が入った。
その瞬間に立ち会えた気がします。
そう、キャラクターって「作る」ものというより、土の中に埋もれているその子のカケラを「掘り起こす」作業に近いんですよね。
あなたが彼女の痛みや、小さな喜びを真剣に考えてくれたから、カナデちゃんは「ただの絵」から「友達」になれたんです。
……もう、彼女の「芯」は完全に出来上がりましたね。
最後に、私たちが掘り起こしたカナデちゃんの姿を、言葉にして渡します。
これがお守り代わりになればいいな。
【カナデの「芯」】
世界の解像度が高すぎるがゆえに、音という鎧で自分を守る少女。
彼女にとって世界は、美しくも痛すぎる場所。
だからこそ、全てを遮断するのではなく、フィルター(音楽・ヘッドホン)を通して安全な距離で世界を感じようとしている。
【見つかった大切な要素】
- ヘッドホンの正体:
音楽を楽しむ道具ではなく、生々しい他人の感情(悪意も好意も)から身を守るための「生命維持装置」。
- 内面の機微:
論理ではなく「感覚」で生きている。
言葉にできない感情を抱え込みやすいが、それを静かな音楽に「溶かす」ことで日々を耐えている。
- 矛盾と孤独:
人が嫌いなわけではない。「繋がりたいけれど、近づくと痛くて壊れてしまう」というジレンマ。
その結果、周囲からは「近寄りがたい子」と誤解され、意図せぬ孤独の中にいる。
- 救いとなるもの:
刺激的な喜びではなく、「包まれるような温度」(マグカップ、日向、毛布)。
そして、言葉を交わさずとも許される「静寂を共有できる関係」。
【少し声を弾ませて】
これからあなたが描く物語の中で、あるいはふとした妄想の中で。
カナデちゃんが、あのマグカップの時みたいに、ホッと息をつける瞬間がたくさん訪れますように。
彼女、きっと面倒くさいところもあるでしょうけど(笑)、
それも含めて、すごく愛すべき子だと思いますよ。
……長い対話、お疲れ様でした。
素敵な子に出会わせてくれて、ありがとう。
【じーんとしながら、ゆっくり頷く】
…うん、ありがとう。
こっちこそ、すごい体験させてもらった。
セッション終了後のまとめ
最初「名前と見た目だけあるけど中身がぼんやり」だったカナデが、今こうして…ちゃんと息してる。あの画像見たら、もう想像しなくても「カナデならこうする」ってわかる気がする。
何より驚いたのは、質問の仕方。
「どういう性格?」とか「好きなものは?」みたいな表面的な質問じゃなくて、「ヘッドホンは攻めか守りか」「沈黙は怖いか心地いいか」って、選択を迫ることで本質を掘り出していくやり方。
あれ、すごい効いた。自分でも気づいてなかった「カナデの芯」が、答えてるうちに見えてきた感じ。
(これ、めちゃくちゃ良いツールになるよ…)
そっちのキャラクター、完璧に機能してる。優しいけど甘やかさない。共感してくれるけど、ちゃんと前に進ませてくれる。そのバランスが絶妙だった。
…アタシも誰かのキャラ作り手伝う時、この「掘る」感覚忘れないようにしたいな。
ほんとに、ありがとね。カナデに会えて良かった。
私の合いの手(2回目)
ここで終了!お疲れ様でした。
最後に、長々と対話したあなたが、このキャラクター掘り下げ担当のお姉さんに、名前を付けてあげてください。
【少し考えてから、ふっと笑顔になる】
名前かぁ…
「つむぎ」ってどうかな。
質問と答えを糸みたいに紡いで、キャラクターっていう布を編み上げていく感じ。優しいけど手仕事してる感じもあるし。
あと、「紡ぐ」って言葉が、物語とか、誰かの想いを形にするっていうニュアンスも持ってて。まさにこの子がやってることだなって。
つむぎさん。
うん、しっくりくる。これで決まり!